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こんばんは。
書いているのは夜ですが投下するのは朝かもです。
アメ村の VOLCAN HAIR 野村 です。
今日はですね、いつものように営業でのスタイル実例を書くんですが
ネイビー系のカラーについて書こうと思ってたんですよ。
最近『デニムカラー』なるものがホットだったりしますしね!
スラッとね、スラッと書くつもりだったんですけどどーしても切り離せないモノが絡んでたのであんなタイトル画像になりました。
そう。
『黒染め』
ですので、それについても触れながら書いていきたいと思います。
今やネットやSNSの普及でいろんな情報が手軽に得られるようになりました。
流行りの音楽やファッション、ライフハックに至るまで1日中ネットサーフィンなんて余裕でできてしまって引きこもりが捗りまくりですよね。
ヘアカラーに関する情報も無限に出てくるのですが、その中でも僕たち美容師がこぞって口を酸っぱくしてお伝えしてる
『安易に黒染めしないでね』
ってやつ。
あれ本心ですw
理由は
黒色が嫌いなわけでもホームカラーが僕たちの売り上げにならないからでもございません。
髪に呪いが……
失敬、
髪色に制限がかかるからです
- いつまで制限がかかるか?
切り落とすまでです
どれだけ黒染めが褪色しているように見えても入ってる染料の関係で、新品の黒髪とは違って明るくする際に影響が出たりします。
ちなみに、ほぼ黒に近いこげ茶のカラーとかもこれに近い場合があるので
黒染め≒ほぼ地毛ダークブラウン
と思っておいた方が良いかもしれません。
厳密に言えばブリーチをして、ご希望のカラーが表現できるまで明るくできれば制限とは言わないのかもしれませんが
その明るさに達するまでに毛がブリーチに耐えれず切れてしまったり、繋がっていたとしてもバサバサのチリチリになってしまったり、という事が起きたりします。
もちろんそんな事が起きたら嫌なのはお客様も僕たち美容師も同じなので
最大限に努力してそうならないようにするんですがこの世界は物理や科学で構成されていますので魔法のように何でも叶うわけもなくどうしてもご希望のスタイルに制限がかかってしまう場合があります。
魔法、あったらいいですよね。
僕もホグワーツに入学したいです。
魔法を使えない僕たちがどうするかと言うと
毛を壊さない為に出来る限りのケアをしながら施術をしたり、1回のご来店で無茶をせず2回3回と期間をかけて毛の状態をできるだけ保ちながら黒染めの正体である残留色素と戦ったりします。
それはお客様にとっても
- 1回でやりたい髪色にできない
- 施術時間が長くなる
- 金銭的負担が増える
- 本来受けなくていいダメージによる髪の毛のケアのストレス
などなど負担がかかることがあり、望ましくありません。
ですが
『どうしても黒くしないといけない』
もしくは
『デザインで黒を使いたい』
そんな時もあるかとは思います。
そこでご提案しているのがフェイクブラックです。
フェイクブラックについては下のリンク先で書いてます。
もちろんフェイクブラックも万能ではありません。
髪の体力は有限ですので
ホワイト→ブラック→ホワイト→ブラック→ホワイト
なんて大道芸は今の僕にはできません。
『できません』
とかあまり言いたくないんですけどさすがにこれは
『できます』
とは簡単に言えませんのでご理解下さい。
あ、あと最近【傷まないブリーチ】
とか謳われてるモノが結構ありますけど
アレ、嘘です。
傷みます。普通に。
無茶したら毛が切れます。普通に。
【傷んで感じさせない】
が解釈としては正しいのでそちらもご理解下さい。
さてさてさ〜て、長くなってしまいましたがなぜ黒染めのお話をしたかと言うと
こちらのお客様。少し前に黒染め履歴のあるお客様です。
分かった上で普通にブリーチします。
こうなります。
すごくないですか?w
根元を先に塗ったわけでもないし、まったく同じブリーチを毛先まで塗ってるんですよ?
こーんなにも差がついちゃうんですねー。
あまりにもテンプレ過ぎて写真撮ってしまいましたw
で、なんやかんやして
こう!
ネイビー系がご希望だったのが救いでした。
オンカラーは塗り分けてますが。
暗めに着地する予定だったのも助かりました。
こんな感じで、
光が当たると
こんな感じ。
赤みは完全に抑え込んでいます。
ですが、
いわゆるデニムカラーや僕が作るネイビーの醍醐味でもある
デニムのように色落ちも楽しめるカラー
という点では今回は少し違っていて。。。
色落ちも楽しむ為にはベース作りが必須
だからです。
近頃話題のデニムカラーや僕が作るネイビーは違いはどうあれ、今までのブルー系のカラーのイメージである
色落ちしたら緑になる
ということがありません。
むしろいい感じのグレー系になってくれます。
その後はベースの明るさにもよりますが透明感のあるベージュ系だったり。
最新の剤の優れたスペックのおかげもあるのかもしれませんが、何より大事なのは色を乗せる土台である髪のベースの状態です。
今回のベースからでは赤みが邪魔してその色落ちの醍醐味をフルで味わうことができません。
なのでやはり冒頭でお伝えした
制限がかかっている
状態なんですよね。
カラーの色落ちと共に黒染めの染料が抜けていくことに期待しながら切りながら共に戦っていくしかありません。
という今回の実例でした。
くどくどと書いてしまいましたが何となく伝わりましたでしょうか?
素敵なカラーライフを送って頂く為に少しでもご理解頂けると幸いです。
僕も少しでもうまく黒染め毛と付き合っていけるように努力致しますゆえ。
それでは今日はこの辺で。
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